東武鉄道 東上線
東京都豊島区の池袋駅と埼玉県大里郡寄居町の寄居駅を結ぶ75.0㎞の路線。東京と上州(群馬県)を結ぶことを目的とした東上鉄道によって建設されたが、寄居から先、児玉、藤岡、山名を経て高崎まで結ぶ計画は国鉄八高線計画と拮抗するために実現しなかった。計画段階では高崎から先、現在の上越線とほぼ同じルートで長岡に至る壮大な構想であった。大正3(1914)年5月1日に池袋~田面沢(現在の川越市~霞ヶ関間)が開業し、下板橋、成増、膝折(現:朝霞)、志木、鶴瀬、上福岡、川越町(現:川越市)が途中駅として開設された。大正5(1916)年10月27日には坂戸町(現:坂戸)まで延伸し、当初の終着駅・田面沢駅は廃止された。大正9(1920)年7月27日に東武鉄道と合併した後も延伸を続け、大正14(1925)年7月10日に寄居までが全通した。現在は東京と川越、埼玉県西部地域を結ぶ重要な足で、東京メトロ有楽町線・副都心線および東急東横線との相互直通運転を行っている。都営三田線との乗り入れ計画もあったが、こちらは実現していない。