JR西日本 姫新線
兵庫県姫路市から、佐用郡佐用町、岡山県津山市を経て新見市までを結ぶ158.1㎞のローカル線。運行系統は佐用(または上月)と津山を境に三分されており、全線を直通する列車は設定されていない。姫路~上月間は姫路市の近郊路線としての性格を持ち、高速化工事や駅の近代化が行われているが、播磨新宮を境に本数は半減する。上月~津山間は近畿地方と津山を短絡するルートであるが、都市間輸送は高速バスに奪われている。設備の近代化は遅れており、木造駅舎が多く残る。東津山~津山間では因美線の列車も乗り入れるが、本数は少ない。津山~中国勝山間は真庭市から津山市への足として機能しているが、中国勝山~新見間は沿線人口の少ない山間を走るため、輸送密度も低い。姫路~佐用間は姫津東線、佐用~美作江見間は姫津線、美作江見~東津山間は姫津東線、東津山~津山間は因美南線の一部、津山~中国勝山間は作備(東)線、中国勝山~岩山間は作備線、岩山~新見間は作備西線として開業した。姫津線、作備線が姫新線となったのは昭和11(1936)年10月10日のことで、当初は津山~津山口間の支線が分岐していたが、昭和19(1944)年6月1日の中国鉄道国有化に際して津山線に編入された。国鉄時代は陰陽連絡線の一つであったが、急行列車は平成元(1989)年3月10日までに全て廃止されている。