開業:大正12(1923)年8月21日(作備線) 「美作千代(みまさかせんだい)」
単式ホーム1面1線の地上駅。かつては相対式ホーム2面2線の交換可能駅であった。開業時に建てられた押縁下見板張りの木造駅舎が原型に近い状態で使用されている。駅前には昭和30(1955)年4月28日完成のロータリー(植え込み)がある。開業時の所在地は久米郡久米村で、当地は江戸時代には久米北条郡領家村であった。久米村は昭和30(1955)年1月1日の合併で久米町となり、平成17(2005)年2月28日の合併で津山市となった。久米町役場(現:津山市久米支所)の最寄り駅で、駅名は駅近くの大字南方中にある地名「千代(せんだい)」から。後醍醐天皇が隠岐へ流される途中にこの地で御輿を洗ったという伝説があり、当初は「洗台」と書いたとされる。また、「千体仏」に由来するという説もあるが、由来となった仏像は現存しないとされる。既に同音の「仙台」駅が東北本線に、「川内」駅が鹿児島本線にあったことから国名の「美作」を冠した。
令和4(2022)年4月2日訪問