JR西日本 因美線
鳥取県鳥取市の鳥取駅と岡山県津山市の東津山までを結ぶ70.8㎞の路線。かつては津山線と合わせて陰陽連絡線としての役目を担っていたが、智頭急行の開業によって岡山と鳥取を結ぶ列車は智頭線を経由するようになり、智頭～東津山間は普通列車が往復するだけのローカル線に成り下がった。全線を直通する列車は無く、系統は智頭を境に分断されている。鳥取～郡家間では若桜鉄道、鳥取～智頭間では智頭急行の普通列車が乗り入れているほか、京都～鳥取・倉吉間を智頭急行で結ぶ特急「スーパーはくと」、岡山～鳥取間を智頭急行経由で結ぶ特急「スーパーいなば」も走行する。智頭～東津山間は鳥取・岡山の県境区間のため沿線の人口密度が低く、輸送密度は極めて低い。終点は東津山だが、全ての列車が姫新線に直通して津山まで乗り入れる。智頭～那岐間、美作加茂～津山間の区間列車も設定されているが、県境を挟んだ那岐～美作加茂間を走る列車は1日7往復のみである。昭和7（1932）年7月1日、智頭～美作河井間の開業を以て全通するまでは鳥取～智頭間が因美北線、津山～美作河井間が因美南線であった。東津山～津山間は因美南線として開業したが、昭和11（1936）年10月10日に姫新線に編入された。
