4482.三次駅(JR西日本 芸備線)
(三江線・廃止)尾関山→
開業:昭和5(1930)年1月1日(芸備鉄道) 「十日市(とおかいち)」
改称:昭和8(1933)年6月1日 「備後十日市(びんごとおかいち)」
改称:昭和29(1954)年12月10日 「三次(みよし)」
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線から成る2面3線の地上駅。ホーム間は跨線橋で結ばれている。駅舎は平成27(2015)年2月28日より使用開始されたもので、みどりの窓口は令和2(2020)年6月30日を以て営業を終了し、翌日よりみどりの券売機プラスが設置された。広島県北部の中心都市・三次市の代表駅で、芸備線の運行拠点駅である。芸備線だけでなく塩町で分岐する福塩線の列車も乗り入れ、平成30(2018)年4月1日までは三江線も分岐していた。開業は両隣の駅の方が古く、改称までは西三次駅が三次駅を名乗っていた。旧称は当時の所在地である双三郡十日市町に由来し、本来の「三次」である双三郡三次町は江の川対岸に当たる。三次町と十日市町は昭和29(1954)年3月31日の合併で三次市となり、合併後に市街地は江の川を越えて駅周辺まで拡大した。国有化時に「備後」を冠したのは長野県北安曇郡池田町にあった池田鉄道の駅と区別するためであろう。池田鉄道は昭和13(1938)年6月6日に廃止された。内田康夫の推理小説「浅見光彦シリーズ」の第一作『後鳥羽伝説殺人事件』は三次市が舞台で、最初の事件が発生するのは当駅の跨線橋であった。
令和3(2021)年8月25日訪問
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