広島県福山市の福山市から府中市の府中駅を経て三次市の塩町駅を結ぶ78.0㎞の路線。広島~府中間は電化されており、比較的本数も多いが、府中~塩町間は非電化で本数も極めて少ない。終点は塩町だが、全ての列車が芸備線に直通して三次を終点としている。また、福山~神辺間では井原鉄道の列車が乗り入れる。福山~府中間は軌間762mmの私鉄・両備軽便鉄道によって建設され、昭和8(1933)年9月1日に国有化された。昭和10(1935)年12月14日に福山~横尾間の新線切替と横尾~府中町(現:府中)間の改軌が行われている。一方、塩町(当時は田幸)側では昭和8(1933)年11月15日に吉舎までが福塩北線として開業し、昭和10(1935)年11月15日に上下まで延伸した。昭和13(1938)年7月28日、府中町~上下間の開業を以て全通した。電化区間は昭和29(1954)年4月10日に下川辺まで一駅間延長されるが、昭和37(1962)年4月1日には非電化に戻された。平成元(1989)年4月20日には八田原ダムの建設によって河佐~備後三川間が新線に切り替えられて、八田原駅が廃止されている。