JR東日本 大糸線(松本~南小谷)
長野県松本市と新潟県糸魚川市を結ぶ105.4㎞の路線のうち、長野県松本市の松本駅から北安曇郡小谷村の南小谷駅までの70.1㎞はJR東日本によって運行されている。このうち北松本(旧:松本市)~信濃大町間は私鉄の信濃鉄道として開業し、昭和12(1937)年6月1日に国有化された。信濃大町~中土間は昭和4(1929)年9月25日から昭和10(1935)年11月29日にかけて国鉄大糸南線として建設されている。大糸線は昭和32(1957)年8月15日に中土~平岩間が開業して全通した。信濃鉄道として開業した区間は当初より電化されており、国鉄により建設された区間も昭和34(1959)年7月1日に信濃四ツ谷(現:白馬)まで、昭和35(1960)年7月20日に信濃森上まで、昭和42(1967)年12月20日に南小谷までが電化された。分割民営化に際しては電化区間と非電化区間で別の会社に引き継がれることになった。JR東日本が運行する区間については、松本と安曇野、大町、白馬、小谷を結ぶ路線として、地域住民だけでなく観光客やスキー客にも多く利用されており、特急「あずさ」も一部が中央本線より乗り入れている。