東京都武蔵野市の武蔵境駅と府中市の是政駅を結ぶ8.0㎞の路線。西武鉄道の他の路線と接続していない孤立路線で、車両の回送はJR線を介して行われる。元は多摩川の河原で採取された砂利の輸送を目的として開業した路線で、多摩鉄道によって開業され、昭和2(1927)年8月30日に旧・西武鉄道(現:新宿線など)によって合併された。当初は貨物輸送がメインであったが、沿線の宅地化によって旅客需要は増加し、戦後は電化されて輸送力増強が図られた。貨物輸送は昭和42(1967)年に廃止されて旅客専業の路線となっている。是政から先への延伸計画もあったが実現せず、現在は全線単線で折り返し列車が行き来するだけのローカル線に留まっている。